第3回振興賞

第3回 船井情報科学振興賞の受賞者6名(グループ含む)の方をご紹介します。  (2004年3月)
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代表 山村教授

●山村 清隆 ( Kiyotaka Yamamura )
 中央大学 理工学部 電気電子情報通信工学科
●井上 靖秋 ( Yasuaki Inoue )
 早稲田大学大学院 情報生産システム研究科
(所属は、2004年3月1日現在)
受賞部門 エレクトロニクス部門
受賞業績 大規模集積回路の大域的求解法の開発とその実用化に関する研究
◇◇ 業 績 概 要 ◇◇


LSI設計における大きなボトルネックとして世界中の設計者を悩ませていた「非収束問題」を理論面・実用面の両方から解決するアルゴリズムを開発し、アナ ログ回路としては最大級である一万素子クラスのアナログLSIを世界で初めて収束の保証付きで解くことに成功した。また、業界に先駆けてこのクラスの LSIの製品化にも成功した。それにより、国内ではLSI設計期間の短縮や民生機器の高度化・低価格化、さらにはそれに伴う情報産業の発展に貢献し、また 国外でも、欧米で使われている回路シミュレータのプログラムに簡単な修正を施すことにより大域的収束性が保証されることを証明した論文を発表し、国際的な 評価を受けた。
本技術を適用して設計・開発・製造した三洋電機のバイポーラアナログLSIの実績は次の通りである。【生産金額】年間約800億円、【生産数量】年間 10〜12億個、【輸出額】年間約400億円、【開発期間】従来の2年から1年に短縮、【開発技術】世界市場占有率50%以上の各種高性能・高機能1チッ プLSIの開発に成功。
又上記論文のアルゴリズムはその後IEEE(米国電気電子学会)のNG-SPICEプロジェクトで採用され、全世界に公開されている。それにより世界中の 設計者が収束率100%の回路シミュレータを利用できるようになり、長い間多くの設計者を悩ませた「非収束問題」は国内外で完全に解決されることになっ た。