RF班の研究内容
 RFとは、Radio Frequency の略で、一般に高周波を意味します。音声・画像を含むマルチメディアの広帯域データを処理する無線通信システムの実現には、広い周波数帯域を持つRF回路設計が必要になります。またそのような設計にあたっては、従来の電気回路・電子回路から電磁界を含む高周波回路に渡る幅広い要素が含まれます。最近の電子機器の高速化に伴い、RF技術の必要性はますます高まっています。

○オンチップインダクタに関する研究


3次元電磁界シミュレータを用いて、いろいろなパターンのスパイラルインダクタのシミュレーションを行っています。
現在は、チップの設計においてプロセス上表面の平坦化を図るために配線の無い部分に発生するダミーメタルが、スパイラルインダクタのQ値に与える影響について検討しています。





○CMOS-VCO回路


VCO(Voltage Controlled Oscillator)の位相ノイズ特性の改善に関する研究を行っています。

位相ノイズ特性


○高周波動作DCDCコンバータ


DCDCコンバータを高周波で動作させることを検討しています。 外付け部品を少なくすませ、高効率を実現することを目標としています。

高周波において高効率で動作するE級アンプに注目し、現在解析を行っています。



○高速フラッシュ型A/Dコンバータ


サンプリング周波数4GHz、分解能6bitを性能目標として、ft=25GHzのバイポーラプロセスを用いて開発しています。


試作チップ写真


プリアンプ回路において負荷抵抗と直列にインダクタを接続し、高周波領域でのインピーダンスをインダクタに持たせることによって、周波数帯域を拡大しました。 また、コーディング部にDuplex構成とグレイコードを採用することによりエラー耐性を改善することができました。

○高速バイポーラS/H回路


バイポーラプロセスを用いて、サンプリングレート5GS/s、8-bit精度のS/H回路の検討を行っています。

S/Hの出力波形とスペクトラム


S/H回路レイアウト図
入力段にプリバッファを挿入し、cross-couple構成の追加をすることにより、シミュレーションにおいて5GS/s、9-bit精度を達成することが出来ました。


This is Sugimoto Lab. Status: 2007-10-26 update