その他の研究テーマ

導体表面上のクラックの深さ推定(理論・実験)
 
   工業製品において製品やその材料表面上にクラック(傷)がある場合,その製品は安全性の面から不良・欠陥品となることがあります.このため,クラック検出は重要な仕事の1つであり,製品の品質管理の面からクラック形状の診断も重要となります.クラックの幅や長さは,その表面画像から非接触で計測することが可能です.本研究では,電磁波を用いて幅の狭いクラックの深さを非破壊的に推定することを目的としています.
 
 
 
無線タグ(システム)を用いた入退室管理システムの構築とアンテナの交信領域測定
(理論・実験)
   
   近年,ユビキタスネットワークを実現させるために欠かせない無線技術の1つとして,また自然環境の観点から見ても,「無線タグシステム」が注目されています.無線タグシステムは無線タグとアンテナから構成されて,無線タグの小ささや汚れなどの影響を受けることなく,データ通信が行えることなどが特徴です.これによって,“情報”と“モノ”の一致という利便性が向上し,様々な分野の効率化に大きな効果があると期待されています.本研究では,無線タグシステムについて理解を深めるとともに,その1つの活用例でもある入退室管理システムを実際に構築することを目的とします.そこで必要となる制御プログラム,及び入退室管理のシステムプログラムを作成します.同時に,各環境条件でのアンテナの交信領域測定を行います.
   
 
 
FDTD法を用いた人体と電磁波の相互作用の解析(理論)
 
   低コストでネットワークを構築でき快適なネットワーク環境を可能とする通信技術の一つとして無線LANが登場しました. しかし無線LANを常に快適に利用するためには室内に存在する人間や物体などがどの程度それに影響を及ぼすかを把握する必要があります.またその逆の無線LANの電波が人体に与える影響も環境電磁問題として重要です.そこでシミュレーションを行うためにFDTD法という解析法を用いて研究しています.
 

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